自分を見失った、「転職」ではなく単なる「退職」

 この時の転職動機は、完全に自分を見失ってしまったものでした。進学できないのなら、なにも親に心配かけてまでして、こんな遠いところにいる必要がないし、などと思い、半分やけになってしまい、夜な夜な一人で酒を飲みに出るようになってしまいました。

 今振り返ると、誰か相談相手になってくれる人がいたらと思いますが、自分から相談相手を探すなり、求めることもなかったですから、とにかく中途半端にダラダラと惰性で生活していました。今思うと、職場の上司なり、どなたかに相談にのっていただける人を見つけるべきだったと思います。

 しかし、あとになって冷静になって状況判断すれば、勤務先は安定した大企業で、しかも正社員ですし、職場の人間関係にも全く問題なく、なんでそんな条件のいいところを去る必要があったかしらと思います。人間、思い込むと本当に冷静な判断ができなくなるものだと後になって気がつきます。

 とにかく、結果として転職する決断をし、故郷に戻ることにしました。高卒で勤続1年という残念な結果になりましたし、とてもではないですが、「成功」したなんて思えませんし、もし「成功」したと思えるとしたら、当時の会社よりも勤務条件がよくて給料もよい勤務先に就けれたときだと思います。そんな当たり前のことが全く冷静に考えられず、若気のいたりで突っ走ってしまいました。

 ですから、勤務先を辞めたときは転職ではなくて、正しくは単なる「退職」です。次に勤める勤め先もなにも全く決まっていなかったのです。

転職

Posted by ミヤケン